FlowMaster・WebEIP Case Study

デジタルプロセス統合による建設管理効率の再構築

大華建設社は、BPMおよびEIPシステムを導入し、分散していた紙ベースの業務プロセスを全面的にデジタル化しました。部門や拠点をまたぐ業務を一元化することで、承認業務の迅速化と情報の透明性を実現。さらに内部統制およびコーポレートガバナンスを強化し、社内制度を日常業務の中に定着させることで、持続可能で安定した建設管理体制を構築しています。

【会社名】 Delpha Construction Co., Ltd.(大華建設社)
【所在地】 台湾
【営業品目】 建設業
【応対者】 コーポレートガバナンス主管 王辰罡 氏/管理部情報担当 吳寶玉 氏

ケースインタビューの概要

新世代の理想の住まいを創造し、スマート建築の未来を切り拓く

大華建設社は、台北市を代表するブランド建設会社として、高品質な建築理念を台湾各都市へ広げ、全国規模の建築ブランドへ成長することを目指しています。その根底にあるのが「共好(ともによくなる)」という企業理念です。

住み心地の良い住宅を実現するために、陽光・空気・水といった自然要素を大切にし、優れた採光・通風設計、快適な空間づくり、実用的な間取り、使い勝手の良い収納や建材の選定などにこだわっています。健康的に暮らせる住まいを提供することで入居者からの信頼を得て、それが企業の持続的な成長へとつながっています。

また、「ナチュラル系建築」を推進し、住宅を自然へと回帰させる設計思想を実践。環境配慮型建材の採用やグリーンビルディング認証の取得などを積極的に進め、サステナビリティを経営の重要課題として位置付けています。

さらにCSR活動にも取り組み、コーポレートガバナンスの向上と経営基盤の強化を推進。地域社会との共生を重視し、社会への貢献と還元を継続的に行い、企業市民としての責任を果たしています。

紙ベース業務の分散化がもたらしていたガバナンス課題

長年にわたり建設・施工分野で実績を積み重ねてきた大華建設社は、案件数の増加と組織拡大に伴い、台湾各地に複数の拠点や工事現場を展開しています。その一方で、業務プロセスの安定運用や情報の一貫性確保が大きな課題となっていました。

従来は書類の多くが紙で運用され、承認は拠点間で回覧。部門をまたぐ業務では確認作業に時間を要し、進捗状況が把握しづらい状況でした。
結果として、管理負担やコミュニケーションコストが増加していました。

従来の業務モデルでは、効率性・透明性・内部統制に対する企業の要求水準を満たすことが困難となり、デジタル化はガバナンス強化のための重要施策として位置付けられました。制度とプロセスをシステム化し、長期的な事業運営を支える柔軟な管理体制の構築を目指したのです。

複数の製品を比較検討した結果、大華建設社は FlowMaster BPM PRO A+ 商業プロセスプラットフォーム および WebEIP Pro 企業チーム管理プラットフォーム を導入しました。

業務プロセスのデジタル化による部門横断連携の強化

FlowMaster BPM PRO A+の導入により、大華建設社は各地に分散していた業務フローを統一プラットフォームへ集約しました。申請書および承認業務はオンラインで提出され、設定されたルールに従って関係者へ自動的に回されます。
業務プロセスの進行状況を明確に把握できるようになったことで、手作業による調整や拠点間での書類移動に伴う時間的ロスやミスが減少し、業務効率が大きく向上しました。

システム稼働後は、部門間および地域をまたぐ連携がより円滑になり、購買、発注、契約、人事、総務などの日常業務も、あらかじめ設定されたフローに沿って自動的に進行されるようになりました。管理者は承認状況や業務の進捗をリアルタイムで確認でき、情報共有の透明性が向上するとともに、管理のしやすさも向上しました。これにより、従来必要であった繰り返しの確認作業や進捗追跡にかかる時間も削減され、生産性も向上しました。

また、システムには操作履歴および承認記録がすべて保存されるため、内部統制およびリスク管理の強化にも寄与しています。業務プロセスを後から確認できる環境が整備されたことで、プロジェクト管理やコンプライアンス対応を含め、長期的な事業運営を支える安定かつ柔軟な管理基盤が構築されました。

企業ポータルの構築で制度を日常業務へ定着

WebEIP Proは、社内情報と行政業務を集約する主要ポータル(社内業務の共通入口)として活用されています。社内公告や申請フォーム、各種手続きを一元管理することで、情報の分散を防ぎ、業務の効率化を実現しました。

また、日常的な行政業務と業務プロセスの連携も強化されています。例えば、昼食注文や会議室予約といった日常業務もシステム上で管理され、自動集約により、手作業による集計や確認作業が削減されました。
会議室の利用状況もリアルタイムで確認・予約できるようになり、重複予約や調整の手間を防ぎ、日常業務のスムーズな運用を支えています。

また、内部規程や重要なお知らせもポータル上で共有し、閲覧確認機能により情報の確実な情報伝達を実現。制度が自然と業務に組み込まれる環境を整えました。
ガバナンスの中核として機能することで、企業統治と行政運営の透明性・可視性は大幅に向上しました。

持続可能な経営基盤のさらなる強化へ

大華建設社は、誠実・堅実・専門性を基盤とする経営理念のもと、コーポレートガバナンスを長期的成長の基盤と位置付けています。事業規模の拡大および管理高度化への対応として、デジタルガバナンスの推進と業務プロセスの最適化を継続的に進めています。

今後は、統合型ドキュメント管理システムの導入も計画しており、文書の版管理の統一、標準業務プロセスの強化、部門横断・拠点横断での情報トレーサビリティ向上を実現する方針です。施工記録、図面データ、各種文書を一元管理できる体制を整えることで、情報共有の精度を高め、より安定した経営基盤の確立を目指します。

スマート建設、低炭素型施工、地域との共生といった取り組みを推進しながら、品質・責任・社会的価値を大切にし、建設事業と地域社会がともに発展する持続可能な未来づくりに取り組んでいます。